グレージュとは?特徴とインテリアコーディネートのポイントを解説

「落ち着いた雰囲気にしたいけれど、無難すぎるのもイヤ」⸺ そんなインテリアの悩みに応えてくれるのが、注目のカラー《グレージュ》です。

グレーの上品さにベージュの温かみを絶妙なバランスで融合させたグレージュは、トレンドに左右されない定番色です。ただ取り入れるだけでなく、その魅力を最大限に活かしたいですよね。

本稿では、グレージュの色の特性からコーディネートのコツアクセントの効かせ方までご紹介します。インテリアを格上げするアイデアを探している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

グレージュとは?意味や色の特性を解説

グレージュとは?意味や色の特性を解説

まずは、グレージュの特性からご紹介しましょう。グレージュの特性を理解しておくと、効果的に利用できるようになります。

グレージュって、どんな色?

グレージュは、ファッションやヘアカラー、そしてインテリアの世界で人気の色です。飽きのこないベーシックな色味で、賃貸物件でも取り入れやすい、万能な色合いです。

グレージュは、その名のとおりグレー(灰色)とベージュ(薄茶色)を混ぜた中間色です。彩度が低く、くすみのある色合いが特徴で、大人っぽく上品な雰囲気があります。

とは言え、グレーとベージュでは、少し性格が違うように感じるかもしれません。たとえば、こんな印象を持っている方が少なくないでしょう。

  • グレー ⇒ 落ち着いていて、上品で静かな印象
  • ベージュ ⇒ 温かくて、親しみやすい優しい印象

グレージュは、グレーの持つ印象とベージュの持つ印象を「いいとこ取り」した色です。

上品だけど冷たすぎず、優しいけどぼんやりしすぎない ⸺ そんなバランスのよさが魅力です。

また、グレージュは、明度を変えることで印象が大きく変わる側面を持っています。

高明度明るめのグレージュは、優しく柔らかな印象。クールすぎず、カジュアルで可愛らしい雰囲気にマッチ。
低明度暗めのグレージュはシックで上品。落ち着いた大人の雰囲気を醸し出す。モダンで、こなれた感じを演出できる。

実用面では「汚れが目立ちにくい」というメリットもあります。

中間色であるグレージュは、白ほど汚れが気にならず、黒ほどホコリが目立ちません。

なぜ、グレージュが人気なの?

グレージュの人気の秘密をご紹介します。

  • 汎用性が高く、合わせやすい
  • 優しく、上品で、洗練された印象
  • トレンドに左右されにくいタイムレスな色

グレージュには、上述のような特徴があるため、人気があります。

▼汎用性が高く、合わせやすい

グレージュは包容力があり、他の色とケンカしにくい色です。モノトーン(白・黒)はもちろん、パステルカラーやビビッドカラー、寒色系、暖色系など、幅広い色と組み合わせられます。

また、武骨でメンズライクな空間から、柔らかくフェミニンな空間まで、さまざまなインテリアテイストに対応できる非常に優れた色です。

この「どんなインテリアにもなじむ万能さ」がグレージュの大きな魅力になっています。インテリアの初心者から上級者まで、誰でも取り入れやすい色と言えます。

▼優しく、上品で、洗練された印象

グレージュは、光の当たり方によってグレーにもベージュにも見えます。まさに「ニュアンスカラー」と呼ばれる微妙で繊細な色合いで、目を惹く美しさを持っています。

自然界に存在する色に近いグレージュは、見ている人に安心感と落ち着きを与えてくれます。リラックスしたい空間に取り入れることで、心地よく過ごせる環境をつくり出せます。

彩度が低く、落ち着いたトーンであるグレージュは、空間に上品で洗練された雰囲気ももたらしてくれます。派手さはないものの、深みのある色合いが大人っぽさや高級感を醸し出しています。

▼トレンドに左右されにくいタイムレスな魅力

一時的な流行色とは異なり、グレージュは常に人気のある「定番色」としての地位を確立しています。

飽きがこないタイムレスな魅力があり、長く愛用できる色であるため、安心して取り入れられます。

グレージュは単なる流行色にとどまらず、インテリアにおいて非常に実用的で魅力的なカラーとして人気です。

グレージュはどんな場所に使う?

グレージュは非常に汎用性が高く、さまざまな場所で活躍する色です。

例をあげてみましょう。

▼リビング

リビングは家族が集まる場所であり、お客様を招く場所でもあります。ですから、落ち着きと洗練された印象が求められます。

グレージュなら、くつろぎの空間にピッタリです。安心感と、品のよいオシャレさを両立できます。

ラグやカーテン、壁のアクセントクロスなど、面積の大きなものに取り入れると空間全体のベーストーンになります。

▼寝室

睡眠は心身を休ませる大切な時間です。グレージュが持つリラックス効果や安心感は、寝室にピッタリです。穏やかな雰囲気が、心地よい眠りを誘ってくれるでしょう。

壁紙やカーテン、ベッドリネン (布団カバー、枕カバーなど)、ラグなどに取り入れてみましょう。ワントーンでまとめることで、ホテルライクで上質な空間を演出できます。

▼書斎・ワークスペース

書斎やワークスペースには、集中力を高めつつ、リラックスもできる環境が必要です。

グレージュの落ち着いたトーンは、思考を妨げず、長時間の作業でも疲れにくい空間づくりに寄与します。

壁紙やカーテンだけでなく、デスクやチェアの張り地、本棚や壁面収納などに取り入れてもいいでしょう。

▼水回り

水回りは、清潔感とリラックス感が求められる場所です。白の清潔感とグレーのスタイリッシュさを兼ね備えたグレージュなら、ホテルライクな水回りを演出できます。

床(フロアタイル、フローリングなど)や壁 (壁紙やタイルなど)、洗面台、タオル、マットなどに取り入れるとよいでしょう。

このように、グレージュはその万能性と上品さから、住まいのあらゆる場所で活用でき、理想の空間づくりをサポートしてくれます。

グレージュを使ったインテリア&カラーコーディネートのコツ

グレージュを使ったインテリア&カラーコーディネートのコツ

つづいて、グレージュを使ったインテリアコーディネートとカラーコーディネートのコツをご紹介します。

  • 同じグレージュでも、異なる素材や質感をミックスする
  • アクセントカラー(差し色)を活用する

順番に、詳しく解説しましょう。

同じグレージュでも、異なる素材や質感をミックスする

グレージュは万能で美しい色ですが、一歩間違えると単調でノッペリとした印象になってしまう場合があります。これを避けるには、素材や質感のミックスが有効です。

同じグレージュでも、素材や質感をミックスすることで、空間にレイヤーを実現できます。たとえば、以下のグレージュを組み合わせることで、空間全体に立体感が出るでしょう。

  • 温かみのある木製ドアのグレージュ
  • 滑らかなサテン製クッションカバーのグレージュ
  • ふわふわのニット製ブランケットのグレージュ
  • ざらつきのあるリネン製カーテンのグレージュ
  • 光沢のある金属製ランプシェードのグレージュ
  • ひんやりとした陶器製オブジェのグレージュ

このようなアイテムを活用して異なる素材や質感を加えることで、光の当たり方や影の出方が変わります。単一の色味の中に豊かな表情が生まれ、空間全体が生き生きとした印象になります。

視覚だけでなく、実際に触れた時の感触も、インテリアにとって重要です。温かみのある木材、柔らかいブランケット、ひんやりとした陶器など、異なる質感を取り入れるとよいでしょう。

このように、単に「グレージュ」という色だけでなく、その素材や質感にも着目してミックスすることで、より魅力的で深みのあるインテリアコーディネートを実現できます。

アクセントカラー(差し色)を活用する

グレージュは単体でも上品で美しい色です。しかし、アクセントカラーを上手に取り入れることで、空間に深みや個性を吹き込むことができます。

なぜアクセントカラーが重要なのか、理由を解説します。

▼単調さを解消して、リズム感を創出できる

グレージュは、ニュートラルで落ち着いた色合いです。すべてをグレージュで統一すると、よく言えば「落ち着いた」、悪く言えば「単調で面白みに欠ける」空間になりがちです。

アクセントカラーは、この単調さを打ち破り、空間に視覚的なリズムと活気をもたらします。

▼空間に個性とテーマを与えられる

グレージュはさまざまなテイストになじむ万能な色ですが、ややテーマ性が曖昧です。

そこでおすすめしたいのが、アクセントカラーでテーマ性を加える手法です。グレージュの持つ上品な中立性を土台に、差し色を加えることで空間に明確な個性やテーマ性を与えることができます。

たとえば、グレージュ空間に以下のようなアクセントカラーを加えると、それぞれの色が持つ心理的効果により、空間の印象がガラリと変わります。

  • ブルー系:知的で落ち着いた雰囲気を演出し、リラックスできる空間に
  • グリーン系:自然や癒しを感じさせ、ナチュラルなテイストに
  • ピンク系:柔らかくフェミニンな印象を加え、優しさのある空間に
  • イエロー・オレンジ系:明るく元気な印象で、前向きな空気感をプラス
  • ゴールド・シルバー系:モダンで高級感があり、洗練された印象に

どんな印象のお部屋にしたいのか考え、目指す印象に応じて差し色を選ぶことが、グレージュインテリアをワンランクアップさせる鍵となります。

▼視線誘導と空間の引き締め効果がある

アクセントカラーは、人の視線を引きつける効果があります。お部屋の中で注目してほしい場所にアクセントカラーを配置することで、視線を誘導できます。

また、アクセントカラーには、控えめなグレージュ空間に対して、ピリッと引き締める効果もあります。空間が単調に感じられる場合には、アクセントカラーが効果的なスパイスになります。

ただし、アクセントカラーを取り入れる際は、分量のバランスが非常に重要です。一般的に、美しくまとまりやすいとされる配色比は次のとおりです。

  • ベースカラー (壁・天井など):70%
  • アソートカラー (床材やドア材など):25%
  • アクセントカラー (小物・植物・アートなど):5%

この「70:25:5」のバランスを意識することで、空間に統一感と深みが生まれます。

また、色選びの際にはトーンの統一もポイントです。

グレージュは、くすんだトーンです。アクセントカラーも同じように少しグレイッシュなトーンを選ぶと、自然になじみやすく、上品な印象になります。

グレージュの優しさと、アクセントカラーの個性を上手に組み合わせてみてください。魅力的で洗練された空間をつくり出すことができますよ。

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