「なかなか空室が埋まらない」「競合物件との差別化に悩んでいる」そんなお悩みないでしょうか?もしかしたら、そのお悩みは「ホテルライク・インテリア」で解決できるかもしれません。
近年、まるで高級ホテルのような「非日常感」を住まいに求める人が増えています。内装をホテルライクにすることで「この部屋に住みたい!」という指名が入ることも珍しくありません。
本記事では、ホテルライクな空間が注目されている理由と、具体的な改修のヒントを4つの視点から解説します。あなたの物件も、ホテルのような写真映えする空間に変えてみませんか。
目次
なぜホテルライク・インテリアが人気なのか?

忙しい毎日の中で、年々「家に帰った瞬間にホッとしたい」というニーズが高まっています。
一方、SNSではおしゃれな部屋の写真があふれ、住まいにも「映え」と「快適さ」の両立が求められるようになりました。
その最適解として注目されているのが、ホテルライク・インテリアです。
ホテルライク・インテリアとは
ホテルライク・インテリアとは、一言でいえば「非日常のくつろぎと洗練された機能性を両立させた空間デザイン」のことです。
従来の一般的な住まいは、動線や収納力などの「生活」を優先してきました。一方、ホテルライク・インテリアでは「上質さ」と「くつろぎ」、そして「非日常感」を徹底的に追求します。
主な特徴をあげてみましょう。
▼シンプルで上質な内装
ホテルライク・インテリアでは、壁や床はニュートラルカラーでまとめ、余計な装飾を排除。素材感の違いで、さりげない高級感を演出します。
▼計算された照明計画
電球色の間接照明や多灯照明で、柔らかな陰影と奥行をつくり出し、ホテルのようなリラックス空間に仕立てます。
▼生活感を抑え、機能性に富んだ家具
家具は直線的でミニマルなデザインを選んで生活感を抑え、掃除もしやすくします。収納家具を効果的に使い、生活感を徹底的に隠します。
▼統一された色彩と素材感
カラーパレットは、ホワイト・ベージュ・グレーなどのニュートラルカラー(無彩色、低彩色)をベースに。異なる素材を組み合わせることで、表情豊かな空間を演出します。
賃貸物件でも、このスタイルを取り入れることで「ここに住みたい!」という指名買いを促進できます。結果として空室対策になり、物件価値や家賃アップにもつながります。
ホテルライク・インテリアが選ばれる理由
ホテルライク・インテリアは、なぜこれほどまでに人を引きつけるのでしょうか?
それは、単なる見た目のよさだけでなく、現代のライフスタイルや価値観の変化に深く訴えかけるものがあるからです。
ホテルライクな空間は、入居者にとって「理想の住まい方」をかなえる魅力を多く備えており、その価値が広く認識されているのです。
さらに、賃貸オーナーや管理会社の視点から見ても、メリットがあります。詳しく解説しましょう。
▼「非日常のくつろぎ」を日常で味わいたいニーズ
現代人は、日々仕事や情報に追われ、ストレスを感じる場面も多くあります。
そんな中で自宅には「ただ寝る場所ではなく、心身をリセットできる癒しの場」としての役割が求められています。
ホテルライク・インテリアは、高級ホテルのような非日常感と、ゆったりとくつろげる落ち着きのある空間を、自宅で再現できるスタイルです。
「日常の中にあるちょっとした贅沢」は、多忙な毎日を過ごす人々の心に強く響いています。
▼SNS映えする「洗練されたデザイン」
InstagramやPinterestなどのSNSの普及により、住まいの見た目や雰囲気に対する美意識が大きく変化しました。
おしゃれなインテリアをSNSでシェアする人が増え、自宅にも「映え」を求める傾向が強まっています。
ホテルライク・インテリアは、内装・照明・家具・色彩などがバランスよく整い、視覚的にも美しいスタイルです。
シンプルながらも上質なスタイルは、SNSとの相性がよく、自分らしいライフスタイルを表現したいという現代のニーズとマッチしています。
▼賃貸物件としての「差別化」と「価値向上」
近年、賃貸市場は供給過多ぎみで、競争が激化しています。設備などの機能的価値だけでは選ばれにくくなり、見た目や雰囲気といった情緒的価値が重視されるようになりました。
そこで力を発揮するのが、ホテルライク・インテリアです。同じ家賃価格帯の物件が並ぶ中で、ひと目で「洗練された空間」と感じさせるホテルライクな部屋は、確実に印象に残ります。
結果として、入居希望者の母数が増え、安定した入居率や家賃アップにもつながる可能性が高まるのです。
改善例:ホテルライク・インテリアを実現するための4つのポイント

では、物件をどう改装すれば「ホテルライク」になるのでしょうか?
ホテルライクな空間をつくるためには、単に「高級感のあるアイテムを並べればよい」というわけではありません。大切なのは、細部まで上質さと統一感にこだわった空間づくりです。
ここでは、賃貸物件でも実現しやすい4つの改善ポイントをご紹介します。どれも、グッと「ホテルらしさ」が引き立つ工夫ばかりです。
シンプルで上質な「壁紙&床材」を選ぶ
壁紙や床材の選び方ひとつで、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
とくに賃貸物件では、構造に手を加えられない分、視覚的な印象を左右する「内装のベースづくり」がとても重要です。
シンプルで上質な内装にするだけで、ホテルライクな雰囲気にグッと近づきます。
▼壁紙:ニュートラルカラーと控えめな質感・柄
ホテルライクな空間に欠かせないのが、落ち着いた色味と上質な質感の壁紙です。
基本は「オフホワイト、ライトグレー、アイボリー、淡いベージュ」など、主張を抑えたニュートラルカラーを選びましょう。どんな家具や小物にも合わせやすく、空間全体が広く見えます。
無地でも織物調・石目調・漆喰調といった「わずかな凹凸がある壁紙」を選ぶと光の当たり方で表情が変わり、上品さが生まれます。
一面だけに濃いめのグレーやネイビー、柄物クロスを取り入れるのもおすすめ。ただし派手すぎる色や大柄のデザインは避け、「くつろぎ」と「統一感」を意識すると、まとまりやすいでしょう。
▼床材:落ち着いた色味と清潔感、そして素材感
床もまた、空間の印象を大きく左右する重要な要素です。たとえば、石目調やコンクリート調の床材は、スタイリッシュでホテルらしい印象を与えます。
明るめの木目調であれば、空間を広く明るく見せる効果があり、清潔感も高まります。ダークな木目調なら重厚感が出て、大人っぽい雰囲気になります。
素材ごとの特徴を生かすことも大切です。
- フローリング:木の温かみでリラックス感を演出、掃除も比較的簡単
- フロアタイル:傷や水に強いため水回りに最適、都会的な雰囲気を出せる
- カーペット:柔らかさと防音性で快適な空間に、ただし掃除が大変な面もある
壁紙と床材は、ホテルライクな空間づくりの「土台」です。
ここが整えば、家具や照明選びでも迷わず方向性を定めることができ、コーディネートに自信が持てるようになります。統一感のあるインテリアに仕上げやすくなるでしょう。
「イメージが湧かない」という方は、写真素材サイトでイメージを探し、眺めてみてください。たくさんのヒントが見つかるはずです。
空間を格上げする「暖色&多灯照明」を選ぶ
ホテルライクな空間づくりにおいて、照明は内装と並ぶほど重要な要素です。とくに「暖色系の光」と「多灯照明」をうまく活用することで、空間の雰囲気が一気に格上げされます。
照明の工夫ひとつで、入居者が感じる「心地よさ」や「非日常感」が大きく変わります。
▼暖色系の光(電球色)が基本
高級ホテルのロビーや客室を思い出してみてください。やわらかく、温かみのある光に包まれているはずです。
これは暖色系の照明(電球色)によるもので、人の肌やインテリアを美しく引き立て、空間全体にリラックスした雰囲気をもたらします。
色温度は2700~3000K(ケルビン)程度がおすすめ。これがホテルライクな「くつろぎの質」を高める鍵になります。
さらに、時間帯や気分に応じて明るさを変えられる「調光機能付き」の照明器具を取り入れると、より本格的なホテルのような空間になります。
▼多灯分散照明で光のレイヤーをつくる
日本の一般的な住宅では「天井にシーリングライトがひとつ」というスタイルが多いでしょう。しかし、これではどうしても平坦で味気ない印象になりがちです。
ホテルでは以下のような複数の光源を組み合わせることで、空間に奥行と立体感を生み出しています。
全体照明 | 部屋全体を明るく保つための基本照明。全体照明だけで明かりをまかなうのではなく、補助照明をプラスするのがポイント。 |
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間接照明 | 光を壁や天井に反射させることで、やわらかく広がりのある光を演出。視線の刺激が抑えられ、リラックス効果がアップ。 |
ポイント照明 | 必要な場所に光のアクセントを加える。ソファ横のスタンドライト、ベッドサイドのテーブルランプ、絵画を照らすスポットライトなど。 |
また、以下のような「工事不要で設置できるコンセント式の照明」が豊富にあります。賃貸住宅でも導入しやすいのではないでしょうか。
- フロアランプやスポットライト
- 家具や家電などに貼れるテープライト
- コーニス照明を模した壁面照射ライト
参考:Rakuten「LEDテープライト」
参考:Rakuten「LEDバーライト」
ホテルのような空間は「照明の工夫」で生まれます。たとえ間取りや内装が平均的でも、光の色と配置を意識するだけで劇的に印象が変わるものです。
賃貸住宅でも簡単に取り入れられるアイテムはたくさんありますので、ぜひ試してみてください。小さな光の積み重ねが、大きな“非日常感”を生み出します。
清潔感と機能美を追求した「家具&ファブリック」を選ぶ
いくら内装や照明が整っていても、家具やファブリックに生活感がにじみ出ていたり、統一感がなかったりすると、一気に「ホテルらしさ」は失われてしまいます。
空間全体のバランスを整えるには、家具とファブリックの選び方がとても大切です。
▼家具は「シンプルさ」と「統一感」を最優先に
ホテルライクな空間づくりでは、家具のデザインや配置が重要です。ポイントをご紹介します。
- デザインはミニマルに
- 色と素材を揃える
- 収納は「隠す」を意識
家具のデザインはミニマルにします。曲線や装飾が多い家具よりも、直線的でシンプルなデザインを選ぶと、空間がスッキリと広く見えます。圧迫感のない、背の低い家具を選ぶことも重要です。
すべて同じ色・素材にする必要はありません。トーンを揃えることで統一感が生まれ、雑多な印象を避けられます。
収納は「見せない」が基本です。生活感の出やすい小物類は、扉付きの収納棚や引き出し付きの家具にまとめましょう。お部屋全体がスッキリと整った印象になります。
▼ファブリックで「心地よさ」と「高級感」をプラス
カーテンやクッション、ラグといったファブリック類は、視覚的にも触覚的にも「くつろぎ」を生み出すアイテムです。
ファブリック選びのポイントをご紹介します。
- 素材は上質なものを選ぶ
- 色味は空間に合わせて統一感を
- クッションで表情をプラス
高級ホテルでは、肌触りのよいカーテンが使われています。賃貸物件でも、綿や麻などの天然素材や、サテンやベルベット調の素材を選ぶと、手頃な価格でも高級感を演出できます。
色は壁や床のニュートラルカラーと合わせて、落ち着いた配色でまとめるのが基本です。アクセントカラーはクッションなどの小物で取り入れ、全体の色数を抑えるとより洗練された印象になります。
ソファやベッドにクッションを置くと、空間がグッと柔らかくなります。季節ごとに素材や色を変えることで、手軽に模様替えも楽しめます。
空間に統一感を生み出す「カラー&素材」を選ぶ
ホテルライク・インテリアの魅力は、色や素材の組み合わせによって生まれる「統一感」と「上質さ」にあります。
壁や床だけでなく、家具やファブリック、小物まで統一感を意識して選ぶことで、非日常のくつろぎが感じられる洗練された空間が完成します。
▼ベースはニュートラルカラーで統一感を演出
ホテルの客室が落ち着いて見える理由のひとつが、「空間全体をニュートラルカラーでまとめている」ことにあります。
たとえば「ホワイト、オフホワイト、ライトグレー、ベージュ」などです。これらの色は、空間に清潔感や落ち着きを添えてくれるでしょう。
壁や床、大型家具といった面積の大きな部分にニュートラルカラーを使うことで、空間に安定感が生まれます。
たとえば「ベージュ」を基調とする場合、「壁は淡い色、ソファはやや濃い色」とグラデーションを意識して配色すると、単調にならず豊かな表情を生み出せます。
▼アクセントカラーは控えめに、効果的に使う
ニュートラルカラーの空間にメリハリを付けたいときは、アクセントカラーを5~10%程度の面積で取り入れるのがおすすめです。
ただし、色数を増やしすぎると雑多な印象になりがちですので、1~2色程度に収めたいところです。鮮やかすぎる色よりも落ち着いた色を選ぶと、上品な印象に仕上がります。
たとえば青ならネイビー、赤ならボルドー、緑ならモスグリーン、黄色ならマスタードイエローが好相性です。
アクセントカラーはクッションやアート作品、小物類など取り替えが簡単なアイテムで取り入れると、季節や気分に合わせて雰囲気を変えられます。
▼素材の質感で空間に奥行と高級感を
色が視覚に訴えかけるのに対し、素材の質感は触覚にも働きかけ、空間の「心地よさ」を大きく左右します。
異なる素材を組み合わせることで、落ち着いていながらも表情豊かなホテルライク・インテリアに仕上がります。
たとえば、次のような素材をうまく取り入れてみてください。
- 木材:自然な温かみと安らぎを与える、フローリングや家具など
- 石材:洗練された印象と落ち着きを与える、壁や床のアクセントなど
- 金属:シャープな印象やラグジュアリー感を加える、照明器具や小物など
- ガラス:空間に広がりと透明感をもたらす、テーブルトップや花瓶など
- リネン・コットン:ナチュラルな優しさを演出、カーテンやベッドなど
- サテン・シルク:高級感と滑らかさを加える、クッションや枕カバーなど
- ベルベット: 贅沢な雰囲気を醸し出す、クッションやチェアの張り地など
一例をあげると、マットな質感の壁紙に石目調フロアタイルの床、そしてその上に毛足の短い大判のラグ。照明器具や小物で金属やガラス素材をちりばめる、といった感じです。
カラーと素材の選び方は、ホテルライク・インテリアの完成度を大きく左右する要素です。丁寧に選ぶことで、視覚だけでなく五感で感じる「上質な空間」を生み出せます。
ベースカラーで空間の軸をつくり、アクセントカラーと素材のコントラストで奥行を加える ⸺ このバランスが、洗練されたくつろぎの空間を実現するのに大切です。
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