「内覧のお問い合わせが減ってきた」「内覧のあと、なかなか成約まで進まない」とお悩みではないでしょうか?それは、もしかしたら収納スペースの不足が原因かもしれません。
ご存じのとおり、賃貸で暮らす多くの方が収納に関する悩み(少ない、暗い、出し入れしにくいなど)を持っています。ですから、そこを解決できると、成約の可能性を大きく高められるでしょう。
本稿では、賃貸住宅の収納をリフォームで増やすアイデアをご紹介します。収納を空室改善に役立ててみたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
収納をリフォームで増やすアイデア4選
それでは、さっそく収納をリフォームで増やすアイデアを4つご紹介します。
- 壁の一部を壁面収納にする
- 押入をクローゼットにする
- 床下・屋根裏・階段下・壁の内部を収納にする
- 余っているお部屋を納戸や収納部屋にする
ひとつずつ、詳しく解説していきましょう。
壁の一部を壁面収納にする
収納を増やす際、壁の一部を壁面収納にするアプローチには多くのメリットがあります。例をあげてみましょう。
- 空間の有効活用ができる
- インテリアとして機能する
- 間取りを大きく変える必要がない
壁の上から下までを壁面収納にすることで、収納力がアップします。限られた空間を有効活用できますので、ワンルーム等の狭いお部屋でも活躍する可能性が高いでしょう。
また、扉のないオープン収納にすることで、飾り棚としても利用できます。入居者さまにお気に入りのアイテムやミニ観葉植物を飾っていただくことで、インテリアとして機能するでしょう。
間取りを大きく変える必要がないところも、壁面収納の魅力です。造作すれば、市販の家具では対応できないような変形スペースにも壁面収納をつくることができます。
押入をクローゼットにする
押入をクローゼットに変更することも、定番の収納リフォームでしょう。以下のように、使い勝手や見た目を向上できます。
- 収納効率を向上できる
- ものの出し入れがしやすくなる
- インテリア性を向上できる
押入は奥行きが深く、上下に分かれた構造になっているため、洋服や小物の収納には不便です。中段を撤去してクローゼットにリフォームすることで、使いやすくできます。
また、押入は、奥のものを出すときに手前のものがジャマになる場合があります。そのため、奥がデッドスペースになることも。ウォークインクローゼットにすれば、奥まで使いやすいでしょう。
押入をクローゼットにするリフォームは、和室から洋室への変更と合わせて実施することが多いでしょう。扉や内装も変更することで、部屋全体の雰囲気をガラリと変えられます。
床下・屋根裏・階段下・壁の内部を収納にする
通常は見落とされがちなスペースを収納に利用することで、収納力を大幅に向上させられます。とりわけ、デッドスペースが多い《戸建て賃貸》で有効な打ち手と言えるでしょう。
デッドスペースと、活用例をあげてみましょう。
階段下 | 一戸建て住宅で利用できる方法。階段下の形状に合わせて、収納を設置する。うまく空間を取れば、カーペットなどの長尺ものの保管ができる。 |
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床下 | キッチンや洗面所、和室に設置されることが多い。生活スペースを狭める必要がない。湿気がたまりやすいため、収納物を選ぶ点は注意が必要。 |
屋根裏 | 広い収納スペースを確保できる、一戸建て住宅ならではの方法。ただし、アクセスしにくいため、使用頻度の低いものの収納に向いている。 |
壁内部 | 壁をくり抜いて収納スペースをつくる方法。トイレや洗面所など、限られたスペースでも収納をつくれる。小さな工事で収納スペースを増やせる。 |
なお、デッドスペースは環境がよくない場合があります。断熱や湿気対策を実施しながら、有効活用していきましょう。
余っているお部屋を納戸や収納部屋にする
年々、世帯人数が減少しています。その流れに対応する必要がある場合は、余っているお部屋を納戸や収納部屋にするとよいでしょう。
たとえば、ファミリータイプのお部屋から、大容量収納のある1~2人用のお部屋へリフォームしてみるのはどうでしょうか?
余っているお部屋をウォークインクローゼットにすれば、たくさんの衣類や荷物、使用頻度の低い道具類を片づけられます。カップルや単身者への、訴求力になるでしょう。
なお、余っているお部屋を収納にする場合は、大規模な間取りの変更をしなくて済みます。大幅に収納を増やせるのに費用は抑えられる、コスパの高いリフォームです。
収納を増やすリフォームのメリット
つづいて、収納を増やすリフォームのメリットをご紹介します。
収納家具が不要になるため、入居希望者に注目される
収納を増やすリフォームを実施すると、収納家具の必要性が減ります。入居希望者に「これなら、家具を買わなくても済む」と感じていただけるでしょう。
また、収納家具をなくすと掃除がしやすくなります。家の中がすっきりと広く見えるようになり、快適な生活空間を確保できます。
このようなメリットから、使いやすそうな収納がたっぶりあるお部屋は、入居希望者に注目されやすくなります。その結果、内覧のお問い合わせ数の増加が期待できるでしょう。
空室率の低減や入居者満足度の向上が期待できる
多くの入居希望者は、収納スペースの広さや使いやすさを重視しています。そうなるおもな理由は、以下のふたつです。
- 日常的に収納(片づけ)に困っている
- ネット情報で収納への関心が高まっている
多くの方が片づけや整理整頓に困っていて、「収納がもっとあれば、問題が解決するのでは?」と期待しています。
また、多くのWebメディアが「物件選びでは収納をチェックしましょう」と案内しています。それを多くの方が見ているので、収納への関心が高まりやすいのです。
一方、このニーズに応えられる物件の数は限定的です。たとえば、不動産ポータルサイトの検索条件で「ウォークインクローゼット (WIC)」にチェックを入れると、物件数が大きく減少します。
試しに、SUUMOで検索してみましょう。現在の状況は、以下のとおりでした。
- 東京都心部の物件数 ⇒ 309,792件
- WICのある物件数 ⇒ 71,042件
どうでしょうか?周りにあった30軒のライバル物件のうち、23軒が入居者獲得競争から脱落した形です。
このような状況ですから、収納スペースの充実が競争力を高めることは、容易に想像できます。収納リフォームが、空室率の低減や入居者満足度の向上に貢献してくれるでしょう。
収納リフォームの注意点
収納リフォームのアイデアやメリットをご紹介しました。収納リフォームに挑戦してみたい気持ちになったでしょうか?
ここからは「収納リフォームを試してみたい」と感じた方のために、注意点をご紹介します。
収納スペースと居住スペースのバランスを考慮する
収納は非常に重要ですが、収納スペースばかりを重視すると、居住スペースが狭くなってしまいます。
居住スペースと収納スペースでは、居住スペースの優先順位が高いはず。快適な生活空間を確保するためにも、収納スペースと居住スペースのバランスを考慮してリフォーム計画を立てましょう。
生活動線も意識しながら、空間の配分を検討したいところです。動きやすく生活しやすい空間設計になっているからこそ、収納スペースを増やすメリットを最大限に享受できるのです。
収納扉の種類と特徴を理解する
収納扉にはさまざまな種類がありますので、適切なものを選びましょう。よく使われる扉の種類をご紹介します。
- 引き戸:開閉スペースが少なくて済む一方、開口部が狭くなる
- 折れ戸:開口部が広く取れる一方、扉の周辺にスペースが必要
- 観音開き: 開口部を広く取れるが、扉を引くスペースが必要
折れ戸や開き戸の場合は、扉の開閉スペースにも気を配りましょう。開閉スペースと家具や動線が干渉すると、使い勝手が悪くなってしまいます。
扉や袖壁をなくし、ロールスクリーンにするという選択肢もあるでしょう。扉や袖壁をなくすことで、収納量や使い勝手が向上する場合があります。
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